覗き込んだ小さな枠の中にはいつもと変わらない妖精さん
私はあと何度この景色を見るのだろうか
「てーってれってんてーん!」
目覚まし代わりにもなっている、妖精とやらが鳴らすこの音で私は起きる。
「杖ができたよ!受け取り受け取り!」
いくつ作業頼んだんだっけ…?
「9回が…むっつ!」
そっか…フルで回したんだったか。近所のお婆さん達用にはちょっと多いよなぁ。最近は悪い細工師とやらがうろついてるらしいし処分にこまるんだ。
「次何入れよう!?」
煌々と目を光らせてミニは魔石に手を伸ばす。そういえばこの子はどうやって創り出したんだっけ。
棚に置かれる杖を見ながらふと過去を振り返ったりなんかして。
そんな事をしている内に一つ、また一つとカウンターは減っていく
コメント
コメントにはログインが必要です