じゃららーん♪じゃららーん♪((ギター)ギターを鳴らす)わたくしは旅の吟遊詩人、セブングラスと申します。
今宵はトパの祭りとのこと。祭りに添える花として物語をつむぎましょう。じゃららん♪((ギター)ギターを鳴らす)
昔、昔、その昔。とある街の近くに魔王が住んでおりました。
まだお若い魔王様でしたがたいそうな街の嫌われもの。魔王様が街を歩くだけで、少年はおとーさん魔王がくるよーと泣き叫び、商店は店じまいとなり、扉や窓は閉じられて、それはそれは嫌われていたのです。
そんな魔王様のゆいいつの憩いはモンスターたちとのおしゃべりでした。魔王様はスライムやゴブリンたちに差し入れをしながら相談します。
「僕は街の人とも仲良くしたいんだがなあ…」
するとゴブリンが言いました「じゃあ、僕たちが街で暴れるからそこへ魔王様が通りかかって悪いモンスターをやっつけたら?」
スライムも「うんうん。魔王様がその聖剣でズバーン!!って、そしたらウワーヤラレタって逃げるから」
「え、でもそんなことをしたら君たちが…」と魔王様が止めるより早く
スライムとゴブリンは街へ出かけて行ってそして
運悪く通りすがった勇者様に退治されました。ズバーン!!!
魔王は涙した~((ギター)じゃらららん♪)とめどなくこぼれる涙は~使われることのなかった聖剣を伝い~((ギター)じゃらら♪)魔王はいつまでもいつまでも泣き続けたのでした~((ギター)じゃららーん♪)
…………
そして 時は流れて100年後――――
ある夏の日のことです。とても暑い夏でした。風は渇き、大地はひび割れ、街の人々は飲み水にも事欠くありさまです。
街の近くの森へ行こうとする少年がいました。その森は魔王の住む森と言われ、街の人は誰も近づきませんけれども、いつも静かに緑を湛え続ける不思議な森です。
この森にならまだ涸れていない泉があるかもしれません。少年は勇気を出して森の奥へ踏み込みました。
そこには、冷たく澄んだ水をたっぷりとたたえた湖と、そして湖のほとりにたたずむ魔王様が1人。
「あなたが…魔王?どうか水をわけてください」少年の願いに魔王様は静かに頷きました。
聖剣をつたう魔王の涙は100年の間に聖剣の魔力によってこの地を豊かな湖へと変えていたのです。
後に魔王の泉と呼ばれたこの湖は、渇水に飢える街を救い、人々は魔王に感謝し、そして魔王は街の人たちと仲良く暮らしましたとさ~。めでたしめでたしとっぴんぱらりのぷう((ギター)じゃららーん♪)
さてさて。今宵の物語はここまです。わたくしの名はセブングラス。物語を必要とする皆様へとお届けする旅の吟遊詩人
そして…さあご照覧あれ!これなるは魔王の涙を湖に変えたという魔王の聖剣(エクスカリバー)エクスカリバーのレプリカ((ギター)じゃらららん♪)
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