クォーツショックを契機に開発された為、誕生は1972年となっており、よく比較対象に選ばれるパテック・フィリップの「ノーチラス」やヴァシュロンコンスタンタンの「222」よりも誕生が早く、その歴史はラグジュアリースポーツウォッチの礎と言えます。
1970年代のオーデマ・ピゲにとっても「ロイヤルオーク」は風雲児のような存在だったため製造は慎重に行われていました。
「ジャンボ」と呼ばれる39㎜のケースサイズ、六角形のビスで留められた八角形のベゼル、薄型の自動巻きムーブメントなどさまざまな要素が高い人気を博し、当初予定していた1000本の製造本数を超え、最終的にはステンレスウォッチだけで4288本、全腕時計を合計すると6050本が製造されました。
当店でご用意している個体はわずか952本のみ生産されたCシリアルの個体になります。
非常に希少かつ現存する個体も限られていますので是非この機会にご確認ください。
この「ロイヤルオーク」は誕生40周年を記念した復刻モデルとして2012年に生産された腕時計です。
先ほど紹介した初代ロイヤルオーク「5402ST」をリバイバルした腕時計のため39㎜のサイズケースなど各所に初代へのリスペクトが感じられます。
そしてこの腕時計の最大の特徴は「エクストラシン」の名の通りの薄さにあります。
ケース厚はわずか8.1㎜と自動巻きの時計としては圧巻の薄さで、磨きこまれたブレスレットも相まって肌に吸い付くかのようなフィット感を生み出しています。
またこの文字盤も特筆すべきポイントです。
オーデマ・ピゲを象徴するギヨシェ加工のタペストリー文字盤ですが、実はすべての腕時計に共通のものが使用されているわけではありません。
通常のタイプに使用される「グランド・タペストリー」や、オフショアやダイバーズウォッチに使用される「メガ・タペストリー」。
エクストラシンなどに使用される「プチ・タペストリー」と三種類に分類することができます。
特にプチ・タペストリーは一つの模様が約2㎜と非常に細かいため、一枚の文字盤を仕上げるために、専用の機械で7時間以上かけて作られています。
ちなみにこちらの腕時計には前期型「15202ST.OO.1240ST.01」と後期型「15202ST.OO.1240ST.01.A」が存在しています。
これは時計の構成がベゼルとケースからなる2ピース構造だった物から、ベゼル、ミドルケース、バックケースからなる3ピース構造に改められたためで、この仕様が用いられている2016年以降の個体には「A」の一文字が追加されており、細やかな点ですが、しっかりと違いが感じられるような仕様となっています。
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