ゲーム開始直後からハーブティーを作るために、トパーズ街に店を構えた懐中時計という者だ。
私は下積み時代、安価に調理師を鍛えるために、それぞれの作業が1時間あたりどれくらいの費用で行えるのかを調査した。その結果、すああま≧ツナポコ>ハーブティー>キャンデー>コーヒー>獣肉の燻製>プォンジュース というような順であることが明らかになった。
しかし、その頃からかなり物価が変動しているため、これから調理師を目指す諸兄のために、改めて調査を行おうと思った次第である。
まずは、作業による経験値の仕組みについて念のため述べる。作業では1分につき1の経験値が得られる。つまり、難しい作業をしようが簡単な作業をしようが、かかった時間が同じならば得られる経験値は同じである。また、複数の職種が関係する作業を行った場合、経験値はそれぞれの職種に等分して割り振られる。
つまり、作業の費用対経験値効率を割り出すには、作業1回にかかる費用÷かかる時間×関係する職種数、とするのが簡潔であろう。
始めに断っておくが、この調査はその時点での市場価格を元に行っている。市場価格というのは常に変動するものであるから、タイミングによっては結果が変わってくるかもしれない。さらに、注文や交渉、自作するなどして安く原料を入手した場合、この表の限りではないということである。あくまでも目安程度に見てほしい。また、今回成果物の売却益に関しては一切考慮していない。成果物を売却して資金を得た場合、費用はかかるが高値で売れ結局利益率は良いという商品ももちろん存在する。それに関しては今回無視して、単純に作業にかかるコストのみで考えている。
それと今回は便宜上、道具は一律10%の破損率で計算している。作業によっては多少結果が違ってくるかもしれないので、やはり参考程度に見てほしい。
では、見てみよう。(費用は端数切り上げ、そのため多少計算がずれているところがあるかもしれない)
アイテム名 | 作業1回の費用(G) | 時間 | 1時間当り(G) | 職種 | 調理師1時間当り(G) |
ハーブティー | 900 | 1時間 | 900 | 1種 | 900 |
ツナポコ | 1650 | 1時間 | 1650 | 1種 | 1650 |
すああま | 2220 | 1時間 | 2220 | 1種 | 2220 |
キャンデー | 3200 | 1時間 | 3200 | 1種 | 3200 |
獣肉の燻製 | 3420 | 1時間 | 3420 | 1種 | 3420 |
コーヒー | 3560 | 1時間 | 3560 | 1種 | 3560 |
かき氷 | 3650 | 1時間 | 3650 | 1種 | 3650 |
こだわりのラム酒 | 46250 | 12時間 | 3855 | 1種 | 3855 |
パプリカマンの兜 | 4110 | 2時間 | 2055 | 1種 | 4110 |
イカ焼き | 5170 | 1時間 | 5170 | 1種 | 5170 |
アイスクリーム | 5190 | 1時間 | 5190 | 1種 | 5190 |
プォンジュース | 5400 | 1時間 | 5400 | 1種 | 5400 |
タコ焼き | 5870 | 1時間 | 5870 | 1種 | 5870 |
カフェラテ | 6220 | 2時間 | 3110 | 1種 | 6220 |
コーヒー牛乳 | 6900 | 2時間 | 3450 | 1種 | 6900 |
イカの塩辛 | 14330 | 2時間 | 7165 | 1種 | 7165 |
いちご牛乳 | 9650 | 2時間 | 4825 | 2種 | 9650 |
パプリカのクッキー | 9785 | 1時間 | 9785 | 1種 | 9785 |
豪華なサシーミ | 41030 | 4時間 | 10258 | 1種 | 10258 |
ウインナーコーヒー | 10330 | 1時間 | 10330 | 1種 | 10330 |
アユの塩焼き | 10335 | 1時間 | 10335 | 1種 | 10335 |
パプリカのケーキ | 21485 | 2時間 | 10743 | 1種 | 10743 |
七面鳥の丸焼き | 139245 | 12時間 | 11604 | 1種 | 11604 |
豪華なステーキ | 46570 | 4時間 | 11643 | 1種 | 11643 |
なななくさがゆ | 6475 | 0.5時間 | 12950 | 1種 | 12950 |
ハンバーグ | 13320 | 1時間 | 13320 | 1種 | 13320 |
カレー | 13930 | 1時間 | 13930 | 1種 | 13930 |
野菜サラダ | 14230 | 1時間 | 14230 | 1種 | 14230 |
甘口カレー | 29060 | 2時間 | 14530 | 1種 | 14530 |
日替わり定食 | 16120 | 1時間 | 16120 | 1種 | 16120 |
チョッコレイト | 33575 | 2時間 | 16788 | 1種 | 16788 |
シーフードカレー | 17480 | 1時間 | 17480 | 1種 | 17480 |
豪華なケーキ | 71500 | 4時間 | 17875 | 1種 | 17875 |
ブッシュ・ド・モエル | 38030 | 4時間 | 9508 | 2種 | 19015 |
にぎりずし | 21530 | 1時間 | 21530 | 1種 | 21530 |
ワカサギの天ぷら | 23260 | 1時間 | 23260 | 1種 | 23260 |
パプリカのキャンデー | 6470 | 1時間 | 6470 | 4種 | 25880 |
ピッザ | 28715 | 2時間 | 14358 | 2種 | 28715 |
ミックスジュース(工夫) | 59925 | 0.5時間 | 119850 | 2種 | 239700 |
ミックスジュース | 計測不可 | 0.5時間 | 計測不可 | 1種 | 計測不可 |
ミックスジュースを普通に作る作業が計測不可なのは、材料の中にここのところ全く市場に出ていないものがあったからである。
結果として、名実ともにハーブティーが見習い調理師の友になったといえるだろう。すああまやツナポコは、物価高騰の影響をハーブティーより大きく受けたと見える。コーヒーをそのまま材料に使えるウインナーコーヒーや、カレーを使える甘口カレーなどいくつかの商品は、続けて作れば実質今回の調査結果よりも安く仕上がる、ということも付け加えておく。
調査を終えて思ったこととしては、やはり今は市場にモノが少ないということだ。この傾向は、レシピ機能の開放以降当然のように見られる現象ではあるが、市場の調査をしてみると実感する。このように記事をまとめたものの、もしも材料を全て市場から仕入れて調理師修業をしようとすると、簡単に市場から材料が枯渇してしまうだろう。これから調理師を目指す諸兄におかれては、是非とも焦らずに、自分で材料を調達したり、その道の熟練でなければ調達が難しいものは街で声をかけてみるなどして、ゆっくりと修業をしていってもらいたい。・・・もしも本当に急ぐのなら、とやかく言わずにひたすらハーブティーを作ることだ。
それと、今回の調査では成果物の売却に関しては無視しているが、現実的な話として成果物を売却することのほうが多いと思われる。例えば食堂を上げたいならハーブティー・コーヒー(ウインナーコーヒー)、商店を上げたいならツナポコ・すああま、肉屋を上げたいなら獣肉の燻製など、共に上げたい業種があるならばそれを元に選ぶのもよいだろう(獣肉の燻製は勇者に需要があり、売却にはほぼ困らないだろう)。また、今回はレシピ品を調査対象外としている。レシピ品の作業は経験値に制限が課せられているものもあるが、公式の調理師商品では上がらない業種を組み合わせて持っているものもある。興味があれば探してみるのもよいだろう。
最後に、これから調理師を目指す諸兄に輝かしい未来が待っていることを願って、筆を置くことにする。
懐中時計#24234
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