「ブラスト フリーホイール マイユショール」は、シルバーを基調としたカラーリングにブルーのアクセントと大胆な文字盤の意匠が融合したタイムピースとなる。本機のハイライトは、6時位置に配置された画期的なコンスタント・エスケープメントを搭載するフライング・トゥールビヨンだ。このエスケープメントは中央にアンクルを固定した円形フレームを備え、毛髪の4分の1にも満たない薄さの2つのブレードスプリング(板ばね)によって宙に支えられている。互いに垂直に取り付けられたブレードは、力を受けてしなやかに曲がり、常に安定した状態を維持。パワーリザーブに影響なく、テンプへの衝撃を均一に保つことを可能にしている。
12時位置にレイアウトされるのは、ブランド独自のフローティング・ダブルバレル・システムだ。一切の接続部が見えず、まるで空中を浮遊しているかのようなこの構造は、視覚的なインパクトも絶大。一方の香箱は完全に露出する一方で、もう一方は見えない箇所で密かに作動している。精密なボールベアリングがすべての機構を完璧な位置関係に保ち、このタイムピースに7日間という驚異的な駆動時間をもたらしている。4時位置にはパワーリザーブインジケーターが設けられているが、このインジケーターは静止したままで、3本のラインが重なることで完全に巻き上げられた状態、そして1本になることで残量が少ないことをユニークに視覚化。また、香箱の左側には中間車、パワーリザーブ・ディファレンシャル、減速車、ロレックス レプリカ右側にはリューズの巻真と連動する巻上げ機構が配置され、巻き上げと時刻設定をシームレスに選択できる。
存在感ある45mmのホワイトゴールド製ケースには、レーザー加工によるマイナスアングルのファセットが施されている。サテン仕上げとポリッシュ仕上げを組み合わせたブラストケースは、その美しいフォルムと人間工学上の特性で高い評価を得ており、ユリス・ナルダンが誇る最先端技術の証ともいえる。その幾何学的なラインの中には、サファイアクリスタル製のユニークなウルトラガラスボックスが組み込まれ、ミステリアスなムーブメントを側面からも鑑賞可能。このガラスボックスは、ひとつのサファイアクリスタルの塊から緻密なくり抜き加工によって作り出されている。
本機のドーム型ガラスとフライング機構の下に広がるのは、温かみのあるシルバーがかった色合いと独特のキメのある質感で知られるマイユショール製の文字盤だ。共鳴的な音響特性により古くから楽器にも用いられてきたマイユショールは、時とともに独自の風合いを醸し出し、個性と深みを増す“生きた金属”とも称される。そして、本機の内部には、ユリス・ナルダンの技術部門が2年という時をかけて研究開発した手巻きのスケルトンムーブメント、キャリバーUN-176を搭載。鮮やかなブルーのベルベット調防水ラバーストラップには、ホワイトゴールド製のフォールディングバックルが装着され、デザイン面での完成度を大きく高めている。
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「ブラスト フリーホイール マイユショール」は、ミステリアスなデザインと革新的なメカニズムが完璧に調和した、まさに唯一無二のタイムピース。ケースデザインから文字盤素材、搭載機構まで、その全てが見どころにあふれ、時計愛好家たちを魅了することは間違いない。また、世界限定50本という希少性も、本機を一層特別な存在へと高める要素となるはずだ。
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