私シルヴィエはその日、珍しく店主さんがくれたお休みを使ってお買い物に出ようとしていた。そんなある日のお話。
「悪ィな。ここの店の妖精かィ?」
政府からもらったはいいが使う暇のなかったお金を握りこみ、たまには美味しい物を買おうかそれとも素敵なアクセサリを買おうか迷いながらも私が上機嫌に店を出ると大きなサングラスをかけても隠し切れないほどの大きな眼球を持った青いボール状の化け物が私に向かって話しかけてきた。
「え、えぇ…そうです。何か御入用の商品でもございましたか?」
たとえ素性が怪しくてもその中身がお客様であった場合粗相はできない。私のこの店の妖精の一人!作業妖精だからといってお客様対応ができないという事などないのだ。とシルヴィエは心に刻み青い化物に向かい合う。
「ああ、そういうわけじゃねえんだけどよぉ…。ここの店主にコレ、渡してくれっかい?」
そういって青い化物は私に1本の棒みたいなものを手渡した。どうやら紙でできているようだがこれは何なのか釈然としない。円柱型に紙がまかれているのだが紙の硬度ではなく、私が強く握っても形状が変わる事は無い。
「じゃあ、後は頼んだぜ」
青い化物は私が棒を不思議そうに眺めているとそう言い残してどこかに去ってしまった。私は普段見慣れないものに目がいきすぎてこれが何なのか問いかける暇もなく、後にはただその棒を持った私だけが残された。
「はい、店主さん。これ」
どうしようか少し考えたのち、やはり店主さんへの届け物だということなら彼に渡すべきだろうと判断した私は素直に店主さんにこれを手渡した。最近はここの倉庫は色んな生き物で埋め尽くされ、前よりずいぶん五月蠅くなった。まるで動物園のようだ。
「え?シルヴィエ。もしかして僕にプレゼントかい?うれしいな。ありがとう」
「ばっ、違うわよ!さっき店の前でお客様が店主への届け物だって言ってたの!私はまたすぐお買いものにいくんだから!」
あまりにも的外れな意見を言う店主に私は少し怒りを感じながらもぶっきらぼうに返す。こんな勘違いをされるとたまったものじゃない。私は別に決してたまに優しくしてくれる人に靡くようなそんな腰の軽い妖精じゃないのだ。
「そうかい?そりゃ残念だ。中身はなんだろうな…」
そういいながら店主が棒に触ると棒の一部から紙が剥がれスルスルと開いた。どうやら棒は横に長い紙を円柱状にしていたものらしい。ここではあまり見ないが設計図のようなものがああいう形をしていると聞く。なぜこんなことをするのだろう?素直に紙にするのはいけないことだったのか?
「成程。シルヴィエ、悪いんだがお駄賃をあげるから少し待っててね。」
そういうと店主はその紙に何かを書きだした。
その後店主は私にその棒を渡し、次はお近くの パセリさん という店主さんに渡すよう言ってきた。これじゃ折角のお買い物がまるでお使いじゃないか。と私は抗議したが困った顔をした店主が渡してきたパプリカのケーキが買えるほどのお金に免じて許してあげることにした。
「……ちょっとだけ」
街に出た後私は普段見ない棒のような紙に何が描かれているのか興味があってほんの少しだけ開けてみることにした。本当は悪いような気がしたのだがきっとほら、汲んできた水を途中で飲んだり悪戯に地図を破いたりする妖精に比べたらマシだろうと思い店主に倣ってその棒を開いた。
1.お店のある場所(街名と座標)を教えてください
私の店はルビーの13.6に立っているよ道沿いに店があってパプリカの看板に寄せられてお客様が沢山来てくれるのでとても助かっている。
2.普段どんな作業をして過ごしていますか?
最近は生物図鑑を書いているかな。おかげ様で倉庫が五月蠅い五月蠅いと妖精たちにとても文句を言われる。どうにかしないとなあ
3.販売棚にはどんなものを置いていますか?
最近だと書き上げた生物図鑑を売っているのとある大型ショッピングセンターから買ってきたランプを売っているね。これが明るくてとてもいいんだ。
4.今はどんな業種・職種を目指していますか?
今は少し細工師を触ってみたいなとずっと思っているよ。あの魔石の輝きとか鉱物を砥石で研磨する時の感じがたまらないよね
5.今後どんな業種・職種をやってみたいですか?
実は昔パン屋さんを営んでいてね。中でも僕の焼いた食パンが美味しいと近所の方々にいわれてたんだ。またやりたいなと思ってる。
6.SO2でやってしまった失敗談があれば教えてください
最近だと妖精たちの乙女心がわかっていないと怒鳴られてばかりでねえ…アリーあたりからはよくお説教を受けてるよ
7.SO2をやってよかったと思うことはありますか?
そうだね。友達がたくさんできた。これを受け取るパセリさんもだしタラノメさんやユッティさん。大型ショッピングセンターさんにクロウさん。他にも沢山の友達が出来てとてもうれしく思っているよ。
8.ひたすら同じ作業をする猪突猛進タイプ?それとも、色んな作業をする気まぐれタイプ?
妖精達には負担ばかりかけて申し訳ないんだが私は色んな事に手を出すのが好きでね。気まぐれタイプなんだがそのお陰ですべての職種・業種は最低3まであがっている。なんでもできてとても楽しいよ。
9.あなたは1枚100万Gの宝くじを10枚持っています。宝くじで5000兆Gが当たるらしいという噂が流れていたとしたら、宝くじを引きますか?それとも宝くじを売りますか?
あんまり夢を追って店の経営傾けるといけないからね。夢は他の誰かに追ってもらうよ
10.MUTOYS島管理人 mu氏に一言!
突然投げられたものだからビックリしているよ。いつもお茶目でとても親しく思っている。これからもよろしくね。
「仕方ないわねえ。少しはお使いしてあげますか」
予想以上に私たちに気をかけてくれていることを知った私はいつもより少しだけ羽根が早く振動していることに気づかないフリをしてハーブ印のお店に向かった
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from yossi
to [ハーブ印] (http://secretary.tokyo/u/tw_paseri_game_)
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