From.てぃあパパ
「ま、まさかまた引っ越ししてるとは思わなかったんだぜ…」
「ほんとに、またなんでこんなところになんです…?」
アダマンチウム町の橋へ、はるばるブルー町からきた小さな妖精さんふたりが、ため息をついています。彼らの目的地はまだもう少し、先のようです。ふわり、ふわりと飛びながら、ふたりはツンドラ地帯を越えています。
「なあ、ペルカ、ずっと思ってたんだけど…」
「なんですか」
「シマエナガさんとこの妖精さんって…あのたくさんいるねこたちなのか?」
男の子のほうが尋ねると、ペルカと呼ばれた女の子の妖精が少し胸をはって答えます。
「あのこたちはそれぞれの作業に特化した、お手伝い猫さんですよ、よくうちにインゴットを持ってきてくれる猫さんは輸送専門のマッチョさんです。妖精さんは、恥ずかしがり屋さんなのでなかなか出てきてくれませんが、ほかにいるですよ。コルトはあったことはなかったですね?」
「へえ、そうなんだぜ!きょうはあえるといいんだぜ!」
そんな話をしている間に、レンガつくりのお店が小さくみえてきました。普段はお店の近くにくると、何匹かのお手伝いねこがカッパーマトックをちいさな手に持ち、わっせわっせと鉱石や氷を掘りつくしているのですが、様子が今日は違いました。
「あ、あれ…?はたけがあるんだぜ…???」
「本当です!これは、リンゴの木ですね!おいしそうな実がなっていますです!」
さらに、斧をもったねこが妖精の編んだ輸送魔法でどこかへ運ばれていきます。運ばれているねこが、小さな二人のお客さんに気付いて、声をかけました。
「ひょっとこさんのところのようせいさんたち、こんにちはにゃ。ますたーも、るなちゃんも、おみせのなかにゃ。いくといいにゃー。」
なんともまあ、気の抜けた声です。二人はていねいにお辞儀をして、お店のドアをノックするのでした。
こんこん。
「シマエナガさん、こんにちは!バトンをとどけにきましたです!」
「マスターからのお届け物なんだぜ!」
やや間があいてドアがそうっと開きます。ドアからこっそりと出てきたのはコルトとペルカと同じくらいの大きさのオレンジの髪をした女の子の妖精でした。
「あっ!ぺぺペルカさん!お久しぶりです!そちらは…?」
「ルナさん、お久しぶりです!こっちはコルトといいますです!」
「こんにちはなんだぜ!」
「は、はじめましてええ!マオーさんからお話しはきいてまっすう!寒かったですよね、どうぞ入ってください!」
やや舌を噛みながら、ルナはふたりをお店の中に招き入れたのでした。
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「マオーさん、おきゃくさまです、ひょっとこマスターさんの」
ルナがお店の奥に声をかけると、お店の奥から、ぬぅっとピンクの髪の角の生えた小さい女性が現れました。店主のようです。
「ひ、ひぇっ!」
「う、うわあ!!」
コルトとペルカはたまらず声を上げてしまいます。そりゃそうだ。
「ごめんね!びっくりさせちゃった!コルト君、ペルカちゃん、バトン持ってきてくれてありがとう!」
「そうでした、マスターからバトンを預かってきたのです」
ペルカが手紙を店主に渡します。
「ほほう…これが噂の…。ここまで来てくれてありがとう!大したおもてなしもできなくてごめんなさいだけど、少し休んでいくといいよ」
「ありがとうなんだぜ!でも帰ってやることがたくさんあるから、すぐかえるんだぜ!」
「そっかそっか!そしたら、ちょっとまっててね」
店主はそう答えて、「ねこさんやーい」と近くにいるお手伝いねこを呼びました。
「なんにゃ。ねこづかいのあらい、ますたーだにゃ」
「そういわず。お客さんにお土産でいちごをあげたいからつつんでもらえるかな」
「もうできてるにゃ。できるねこなんだにゃ」
ねこが、そういいつつコルトに紙袋をさしだしました。
「ありがとうなんだぜ!」
「ありがとうです!それではもう、おいとまするです!また、インゴット、よろしくです!」
ふたりはぺこりとまたお辞儀をしてお店をでていきました。
「きをつけてねー!」「ありがとうございますー!」「きをつけるんだにゃー。こないだのほっとどっぐおいしかったにゃー」
シマエナガの店員たちも、ふたりを見送るのでした。
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1.お店のある場所(街名と座標)を教えてください
今はアダマンチウム街の(1.11)です。また近々引越ししますが、お店を建ててから順に、ガーネット、ギルド、アダマンチウム、と移動しています。
2.普段どんな作業をして過ごしていますか?
鉱夫作業を主に。それから鉱石類は自力で鋳物したり、杖を作ってみたり。最近は農家もはじめました。
3.販売棚にはどんなものを置いていますか?
基本は骨剣、腕輪、杖類、珈琲もしくはハブ茶+αです。原石だったり、インゴットだったり。最近は棚おきが非常によく売れるので販売品に困っています 笑。
4.今はどんな職種・業種を目指していますか?
鉱夫は孤高になれましたので、鋳物師と、始めた当初やりたかった細工師を孤高までひきあげたいな、と考えています。たくさんやりたい!
5.今後どんな職種・業種をやってみたいですか?
もともと食べ物が好きなので、農家や調理師、パン屋さんもやってみたいです。いかんせんミーハーなもので、その時々になると思いますが!
6.SO2でやってしまった失敗談があれば教えてください
初めてお店を構えたときに、ガーネットの焦土のところに構えてしまったことですね!初心者に焦土はいくない!早々にツンドラのほうへやり直し券を使い引っ越しました。いまでは焦土大好きですが!
7.SO2をやってよかったと思うことはありますか?
こんなに皆さんと楽しく遊べて、たくさんの人と知り合えて。とーーーーってもしあわせです!彼氏や家族とも共通で出来る話題が増えたのもよかったです。まだまだたくさんの素敵な出会いがあるといいな、とわくわくしちゃいます!
8.ひたすら同じ作業をする猪突猛進タイプ?それとも、色んな作業をする気まぐれタイプ?
鉱夫市をしていた時は著ちょつ猛進でしたが、ほんとは色々しちゃう気まぐれです。いろんなわくわくを試したい!
9.あなたは1枚100万Gの宝くじを10枚持っています。宝くじで5000兆Gが当たるらしいという噂が流れていたとしたら、宝くじを引きますか?それとも宝くじを売りますか?
5000兆円…じゃなかったGほしい!ので引きます。人生何事も挑戦じゃ!
10.MUTOYS島管理人 mu氏に一言!
素敵なゲームをありがとうございます!アダマンチウム一式装備のほうも楽しみにしています!まだまだ遊びつくさせていただきますので、どうぞよろしくおねふぁいします!(ここまで一言)
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バトンを書き終えて、店主が呟きます。
「これ、次にだれにわたそうねえ…」
当初渡そうとしていた美少女ガラス職人に相談したところ、「つぎに渡すあいてがいないからいやじゃ」「モウモウ」とミノさんともども、あえなく断られ、もう一人、木の鈴をつけた仲良しの気分屋さんはいまどこにいるかもわからず。
「どこにいるんだろうねえ…、元気にしてるとはおもうのだけれど」
途方に暮れかけたそのとき、作業から帰ってきたおてつだいの真っ黒なねこさんをみてひらめきました。
「あっそうだ!ねえルナちゃん、それからそこのねこさん」
妖精を呼びつけ、こういいました。
「このバトンを渡してほしい相手がいるから、ルナちゃん、魔法、編んでくれる?ねこさんは渡してきて!」
「あいわかったにゃ」
「どこですか?」
「それはね…福引券をたっくさん集めてる…!」
「わあ!それって素敵です!」
To.黒うさぎさん
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