この島に住んで162日目
僕は妖精さんと一緒に今日も地図を書く。
…何も言わず、ただ完成したらそれをまとめて注文先に出したり棚に置いて生活する日々、時折紙束とペンを買って、食べ物を買って売ってをそれを繰り返すだけの日常だった。
いつからだろう。僕は道を作ることに熱が入っていた。
初めて作った道は…大体120日目ぐらい?妖精さんに聞いても「わからないや」と返された。
そこからどうして道の開発に熱心に、手を染め始めたのだろう…街を活性化させるため?村と繋げて利便性を上げようとするため?それとも皆に喜んでもらうため?
…道の開発が終わった時にはそんな理由なんて忘れてしまった。
特別なチケットを売りはらってまで何をしようとしたのだろう。
わからないや。でもいいや。
僕は何も考えず今日も地図を作り開拓しようと手を進める。
何をしよう。得たお金で何をしよう。
川を作ろう、貯めたチケットを売ってまでも川を作ろう。
…
川を作ったらどうしよう?
川を作ったら湖を作ろう。湖を作ったら?
今日も僕は地図を書いて開拓を進めようと考える。
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