いまではないいつか。ここではないどこか
ひとりの男の子がいました
男の子はいつもひとりぼっち
友だちはおらず、寂しくしていました
ある日、男の子がボールを蹴って遊んでいると
誤ってボールを大きく飛ばしてしまいました
コロコロ コロコロ
転がるボールを追いかけて走っていくと
ドーン
と、何かとぶつかりました
「な、なんだ??」
ボールと足元しか見ていなかった
男の子が顔を上げると
向こうには飛ばされた革本ちゃんが
いるではありませんか!
「革本ちゃんごめん! 大丈夫?」
慌てて男の子が駆け寄ると
革本ちゃんはふわっと飛び上がり
男の子の周りをクルっと回りました
男の子と革本ちゃんはすぐに友だちになり
仲良く一緒に遊びました
その後、彼の姿を見たものは
誰もいませんでしたとさ
おしまい [ü][ü]
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