MUTOYS島バトル街、最近新たにできたアダマンチウム街への店舗の相次ぐ引越しにより
6000人に到達しそうになった住民人口は下降する一方であった。
商店街に響く妖精のため息、どこからか聞こえる「この街はもうダメだな」の声
無言で店じまいし始める店主達の中、よろず屋店主しゃかりきミオは独り店舗で泣いていた。
2桁から6000人まで増やした人口、喜び、感動、そして何より信頼できる店主達・・・
それを今のバトル街で得ることは殆ど不可能と言ってよかった。
「どうすりゃいいんだ・・・」ミオは悔し涙を流し続けた。
どれくらい経ったろうか、ミオははっと目覚めた
どうやら泣き疲れて眠ってしまったようだ、冷たい店舗の床の感覚が現実に引き戻した
「やれやれ、明日の商品の陳列をしなくちゃな」ミオは苦笑しながら呟いた。
立ち上がって伸びをした時、ミオはふと気付いた
「あれ・・・?住民がいる・・・?」
店舗から飛び出したミオが目にしたのは、海岸線まで埋めつくさんばかりの住民だった
千切れそうなほどに色草が抜かれ、地鳴りのようにスピポ!スピポ!の声が響いていた
どういうことか分からずに呆然とするミオの背中に、聞き覚えのある声が聞こえてきた
「ミオさん、市場調査だ、早く陳列するぞ」声の方に振り返ったミオは目を疑った
「む・・・村雨さん?」 「なんだ尻、居眠りでもしてたのか?」
「た・・・たるきさん?」 「なんだミオさん、かってにたるきさんを引っ越しさせやがって」
「真夏さん・・・」 ミオは半分パニックになりながらバトル街を見渡した
街全体に満遍なく展開している、露天商・よろず屋・テナント
暫時、唖然としていたミオだったが、全てを理解した時、もはやミオの心には雲ひとつ無かった
「増える・・・増えるんだ!」
LZRからブラッディウム原石を受け取り、陳列棚へ全力疾走するミオ、その目に光る涙は悔しさとは無縁のものだった・・・
翌日、店舗で冷たくなっているミオが発見され、タラノメ屋は市場でヌシを引き取った
名前、勝手にお借りしましたすみません!
アダマンチウム街ができてしばらくしてからの状況を表現してみました!(死
安心してください!今は住民増えてます!(11/8付)
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