私がSOLDOUT2と出会ったのは某呟き系SNSで、自分がプレイするMMOを嗜む方々が次々にハマっていく姿を見たのがキッカケでした。
そんなに面白いの?経営系ゲームは難しそう…過去にPSでコンビニ経営ゲームやって破産させたり、街開発ゲームやって破産させたり、そんなトラウマを抱えてたせいで経営系は敬遠しがちだったのですが、半分放置で良いとの話を聞いて、なら駄目元でやってみようと思ったのです。
(今思えば、最初に近所の地図を捨てない限りは詰まないゲームなので気楽にやれば良かったなぁと)
こうしてMUTOYS島に降り立った新人オーナー。開店場所は、川が近くを流れる静かな森の中を選びました。店名を思い入れのある《黒羅木工房》と銘打ち、いつかは鍛冶屋と家具屋がせめぎ合う素敵なお店にしたいなと誓ったのです。
しかし夢の為には下積みが肝心。それはこれまで遊んできたどの世界でも共通の理。最初は“したい事”よりも“できる事”を優先して動く…それは夢を叶えるための第一歩でした。
こうして新人オーナーはまず最初に、水汲みと素材探索を作業妖精に命じたのです。
妖精が持って帰ってきた水、薬草、木の枝、鳥の羽根、色草、土、砂…さてさて、これらをどうしたものやら。素材を市場最安値で棚に置けばとりあえず小銭は入ってきます。
しかし、なんだか物足りなさを感じる…元々生産が好きで、素材を売るよりは、素材を元に何かを作って成果物を売るのが好きな私。何かできないものかと、ようやく操作慣れしてきた手つきで片っ端からアイテムから選べる「作業」をチェックします。
そこで目についたのが、水と薬草で作れる「ハーブティー」でした。
ほうほう、水と薬草だけで作れる上に飲食物はNPCに需要があるのか!これはいい!小川のせせらぎを聞きながら森の中のカフェ(※駆け出し店舗)で飲むハーブティー!良いじゃないの良いじゃないの!こうして初の生産と呼べる作業は「ハーブティーを淹れる」になりました。今振り返っても思い出深い作業です。振り返ると言ってもまだ創業70日弱の話なのですが…
さて。このハーブティーが当面の経営を支える貴重な資金源となりました。ハーブティーを売る傍ら、土の作業を見て「壺とか湯飲みが焼けるのか!陶芸家みたいでいいな!ハーブティーと焼き物を並べて京都にありそうなカフェっぽくしてみるのもアリだな!!」と興奮しながら、土を掘るためのクワを買ったり。壺や湯飲みを焼くには石窯が必要で、石窯を作るにはノミと薪が必要で、ノミは買うとしても、薪を作るには丸太を切るために斧が必要で、丸太は山地図を書いて探す必要があって…
山ほどやりたい事ができて、山ほど作業が連なって、それをクリアして素材を集めて作っていく喜びに目覚めて、私の経営は順調に資金が溜まっていきました。
そして資金が目標額を超えた時…駆け出し店舗からよろず屋へ改装をして販売枠を増やして、本格的に鍛冶をやる為に必要な道具を買い揃えて、またそこから夢に向かって進み続けて…
創業75日目の今日。私の店舗には、様々な商品が並んでいます。自ら鍛えた鋼鉄の剣と盾と鎧。逸品のミスリル剣。昔から作り続けている愛着ある壺。今でも木工上げでお世話になっている木製家具。素材は自ら集めることもあれば、お世話になってるオーナーさんから仕入れることもあります。それくらい資金には余裕ができました。こうしてハーブティー売りから始まった《黒羅木工房》は、今や立派に鍛冶屋と家具屋がせめぎ合う理想の店になったのです。
ハーブティーはもう作らなくなってしまったけど、お世話になった序盤の日々の事は決して忘れません。次はきっと新たにこのMUTOYS島へやってきたオーナーさんがハーブティーをまた淹れることでしょう。こんな店にしたい、という夢を抱いて…
一杯のハーブティーに込められたのは、無限大の夢でした。
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