12月。地獄みたいな季節だ。我々トゥーホク地方の民は雪(またはそれに類するもの)を見ると頭痛・腹痛・歯痛・神経痛・呼吸障害・嘔吐・発熱・複雑骨折・四肢断裂などの諸症状が襲ってくる程度にトラウマが植え付けられている。
こわいね?
外がそんな状態なのになんで外出しているかというと、島についにイ〇ンが出来たのだ。
しかもイオ〇モール。
行くしかないだろう。田舎の血が騒ぐ。
(妖精にもクリスマスプレゼントくらいはな...)
そんなことを思いながら着きました。イ〇ンモールMUTOYS島店です。
まぁそんな変わんないな。
よく見るようなテナントが並び、クリスマスのプレゼントを買うのだろう家族連れでごった返している。
ふと目についた入口のインフォメーションセンターに見た顔が...
「僕のね!!!データが入った!!USB!!!見ませんでしたかって言ってんの!!!!僕の!!!!USB!!!!!落としたの!!!!僕の!!!!」
うわ...マッティ氏だ...
顔面が雪のように真っ白だ(この時私の中のトゥーホクの血が騒ぎ四肢断裂)
おそらくレポートが提出出来なかったのだろう...
警備員に押さえつけられ、必死の抵抗(完璧な角度の土下座と脱水症状を心配するレベルの冷や汗と涙)も虚しくバックヤードへと連れていかれた彼の遺言にしたがい、これから10の質問に答えようと思う。
そういうわけでタラノメ屋と申します。
適当に答えていくので菩薩のような心で見守ってください。
1.お店のある場所(街名と座標)を教えてください
タラノメ屋はガーネット街(3.34)にあります。そうですね。焦土ですね。
溶岩だまりが近くにあり、鉱夫のディ〇ニーとも呼ばれています。嘘です。
まだ1問目ですよ^^ 菩薩、菩薩。
2.普段どんな作業をして過ごしていますか?
ミスリル原石、オリハルコン原石を採掘し、それを精製してインゴットを作成しています。
原石の状態で販売することは少ないですが、必要とあらばお声がけ下さい。安くするかどうかはこちらの気分次第であることを重々承知の上出来うる限りの礼節を以て自分を卑下しながらお願いして下さい。
おっと!殴らないでください。菩薩、菩薩?
3.販売棚にはどんなものを置いていますか?
住民の皆様に向けては主にぶるじょあミミ星人を販売しています。
店主様方への原石・インゴットの販売は住民の皆様にご迷惑をおかけしないよう、また、短時間でお買い上げを決断していただくため、相場の最安値と同額(またはそれ以下)で販売させていただいております。
4.今はどんな業種・職種を目指していますか?
前述の通り鉱夫及び鋳物師を専業としております。
5.今後どんな業種・職種をやってみたいですか?
現状を維持していきたいと思っています。
6.SO2でやってしまった失敗談があれば教えてください
最初期は色々騒ぎすぎましたね。
その説は大変ご迷惑をおかけしました。
菩薩のような心で許してください。
7.SO2をやってよかったと思うことはありますか?
たくさんありすぎて忘れました。
ちょ、やめてくださいって、菩薩でしょ。菩薩。約束したでしょ。
8.ひたすら同じ作業をする猪突猛進タイプ?それとも、色んな作業をする気まぐれタイプ?
猪突猛進...というと熱中しているイメージですが、鉱夫という現在の作業の捉え方としては「マグロ漁船に乗る」という感じですね。
純粋にお金を貯めるために、現在は専業で作業を行っています。
9.あなたは1枚100万Gの宝くじを10枚持っています。宝くじで5000兆Gが当たるらしいという噂が流れていたとしたら、宝くじを引きますか?それとも宝くじを売りますか?
5000兆Gより目先の500万Gです。
そういう人です。
10.MUTOYS島管理人 mu氏に一言!
これからもよろしくお願いします。
蛇足。
ふぅ...こんなものでいいか。
島に初めて出来た大型ショッピングモールということもあり、開催されている各種イベントやテレビクルーのインタビュー。
とにかく人混みに耐えられなかった俺はモール内にあった※MUtarbucksなる喫茶店で質問に答えていた。
※MUtarbucks︰ミュターバックス。通称ミュタバ。女子高生を中心に圧倒的な人気を誇る。
コーヒーだけでなくカミュチーノ、ミュラペチーノなどメニューも豊富である。
最後まで回答を終え、問題点が1つ。
わ た せ る ひ と が い な い
...そう。友達が居ない。
きっとマッティ氏は俺をこんな気持ちにさせるためにこれを渡したんだろう。許せん。
いまごろ獄中でほくそ笑んでいるに違いない。
さて、どうしたものか。あてもなくブラブラとモール内を歩いていると、見慣れたカラス印の雑貨屋さんを見かけた。
...狼の...爪研ぎ屋...
「いらっしゃいませ~」
いや、いや、ちょ、ちょっとマッティ? ? ?
爪研ぎ屋さんがなぜイ〇ンに!?
出店できるのか?てか結構人がいる...
へ、へ~若い女の子とか結構来てるジャン?
「え~?この杖とか可愛くない??てか可愛くなくなくない?無くない?逆に無くない?」
無いのか有るのかわからないけどおじさんに少女達の会話はわからなかった。
まぁね!雑貨すきだから!ほら!女子は!
クッ...鉱夫なんて...鉱夫なんて...
「お客様~どうしました?」
可愛らしい妖精が心配したようにこちらの顔をのぞき込む。
あ、あぁ心配ないよ。それより店主さんはいる?頼みたいことがあって、
「ご主人ならいつものお店にいますよ~」
あー...そっか...ここは出張販売か...。
実は質問バトン?みたいなのが回って来てて。
「あー!それならもう回答してるみたいでしたね~。ご愁傷さまです~」
...丁寧にありがとう?
望みが絶たれた...。
うーん、もう適当にポストに入れちまうか。それ犯罪か?マッティ氏みたいにはなりたくない...
そんなとき、ふと目についたのはガラスで出来た小瓶だった。
底面には爪研ぎ屋さんの製品である証、「クロウ」のマークが描かれている。
もうこれに入れて流しちまうか...。
そうすれば犯罪じゃないし、なんかロマンチックな感じだろう。そうだろう。
これください。
レジへとビンを持っていく。
「ありがとうございます~。彼女さんへのプレ、アッ...500Gになります~。」
色々とツッコミたかったけど僕のライフはもう0だった。
モールを出て、足は海の方向へと向かう。
どうか、俺より文章が少しでも下手な人に、
届きますように? ? ?
瓶詰めの質問用紙で水切りしたら12回くらいいったので今日はいい1日になるだろう。
わからんけど。
From 囚人番号319番(マッティ氏)
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To ヌシさん
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