いつかの時代、あるところに、「キャロット星」という星がありました。
皆、野菜が大好きでヘルシーなのが特徴で、星で1番の農家がキャロットという野菜を作るのが得意だったことから、星の王様となり、星の農業は益々栄えたそうです。
時代は流れ、キャロット星に可愛らしい姫が産まれました。
優しく温かい国王家族に囲まれ、すくすくと成長しましたが、元気すぎて家族や配下を困らせることもしばしばだったようです。
そんなある日、姫は絵本「魔女っ娘メイド奮闘記」を読み、メイド魔女になりたいという夢を語るようになり、皆を益々困らせました。
思い詰めた姫は、星の外れにある山の伝説の神殿で「どうか私をメイド魔女にしてください」と願いました。
その日の夜、不思議な空間に姫は迷い込みました。何処からか声がする…キャロットを愛する想いが…私を呼ぶ声が!
まるで引力に吸い寄せられるように姫は声に引き込まれ、そして消えていきました。
再び気が付いたとき、姫は、ある民家で介抱されていました。その民家は、見馴れたキャロット星ではなく…見知らぬ島でした。キャロットより遥かに大きく広い島。何故私はここにいるのだろうか?
介抱してくれた優しい住人に例を言い、島を探索に出掛けた姫は運命の出会いを果たします。
色鮮やかで、みずみずしく、生きる歓びを凝縮したかのようなキャロット…どれほど主人に愛されて育ったのだろう。このキャロットが私をこの島に呼んだのだろうか?
姫は、このキャロットの主人に会い弟子入りすることに決めました。きっと、それがメイド魔女になるのに必要な事だと感じたから…ではなく、単に、このキャロットが気に入ったからでした。
その後の姫は、キャロット農家兼八百屋で修行を積んだり、恋に落ちたり、錬金術を学んだりして、念願のメイド魔女になるべく奮闘する訳ですが…それはまた、次の機会に。
ストーリー:株式会社マーリン#30673
イラスト:グレートビクトリア#3748氏
レシピ#1973 マ・ジ・キャロット
開発者 株式会社マーリン#30673
所持者グレートビクトリア#3748氏
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