じゃららーん♪(ギターを鳴らす)
わたくしは旅の吟遊詩人、セブングラスと申します。
今宵はトパの祭りとのこと。祭りに添える花として物語をつむぎましょう。じゃららん♪(ギターを鳴らす)
昔、昔、その昔。とある街に勇者様がおりました。まだお若い勇者様でしたがたいそうな街の人気もの。
「おっ、勇者様うちの剣つかってくれよ!」「うちの鎧はどうだいかっこいいぜ!」「勇者様任せときな装備一式組んでやるよ」
「勇者様ー燻製肉いる?」「勇者様怪我したらうちのポーションどうぞ」「勇者様ミノ牛乳飲んで」
「勇者様、勇者様とスライムの薄い本書きました!」
街の人達は勇者に様々な贈り物をしましたが、新人商人だけは、どうしても勇者様に喜んでもらえそうなものを用意できません。
悩んだ新人商人は思い切って勇者様に申し出ます。
「私は勇者様に贈れるものがなにもありません…ですからどうかこの妖精をお供にお連れください!」
妖精はお店経営になくてはならないもの、その妖精を差し出してしまった新人商人は誰が止める間もなくお店をたたみいなくなってしまいました。
後には取り残されて呆然とたたずむ妖精が。
勇者様も困惑しましたが、新人商人の気持ちを汲んで妖精に声をかけました。
「それじゃ、一緒に冒険しようか」
そして、妖精は勇者と冒険の旅をします。
ようせいとーゆうしゃはたびをしたー(じゃらららん♪)
ミノのとつげきー、ヴァンパイアのきゅうけつー、ドラゴンのはくほのおー(じゃらら♪)
そして長い冒険の末、妖精は勇者とともに伝説となったとさーめでたしめでたしとっぴんぱらりのぷう(じゃららーん♪)
('ω')
さてさて。今宵の物語はここまです。
そして…さあこれなるは、勇者と旅をした妖精を差し出した新人商人が、新しい店を再出発したときに雇用した妖精の子孫と言われるきまぐれ妖精!物語のお代として3000Gでいかがでしょうか?どうぞ棚からお買い求めください。
コメント
コメントにはログインが必要です