ハロー、歯車木工店#29915です('ω')
住民売り考察日記㉜にて、無競合環境下では値付けにより来店頻度が変わるという面白い結果が取れました。
しかしながら、この結果は競合範囲がチェビシェフ距離3であるという過去の調査結果を大前提としています。もし距離4であるならば、単に競合勝ちしただけである可能性を否定できないからです。
(距離について分からない人は先にこちらをご覧ください→SO2の世界と距離について)
不安を解消するため、競合範囲について再度調査を行いましたので、その結果を報告します。
~調査結果の結論~
競合範囲は距離3マスである可能性が高いことに変わりはなかった。
1 調査方法
今回の方法は、これまでの調査方法からやり方を変えました。
過去の調査では他店に競合圧をかけ、売上の減少を観測することで範囲を調べていましたが、今回は自店の売上の変化を観測することとしました。
まず、自棚はを7枠3,000Gで置き、固定します。(下記はイメージ)
そして、競合対象店に24時間置きに1マスずつ近づき、距離5、距離4、距離3において自店が受ける来店回数への影響を調査します。
競合対象店であるA店は基本的に4棚置きであり、商品の入れ替えはありますが、(強さは個人的な物差しですが)島最強格レシピAを7,800G、強レシピBを常に6,000Gで固定売りしています。
B店は定期的に砂を販売しますが、それ以外では棚置きをしません。
無競合状態(距離5)から他店の競合環境に入れば、販売物を固定している当店の来店回数にプラスもしくはマイナスの何かしらの有意差が現れると考えられます。
特に、A店のレシピに対してはまず負ける構成なので、来店回数が吸収されることを想定しました。
今回の調査は7/2午前8時~7/8日午前8時までの6日間行い、各距離において48時間分のデータを計測しました。
なお、距離4調査においては7/3の22:23~7/4の0:53までの2時間30分にアクセサリのマイナス流行が起きましたが、来店回数にサッパリ影響が見られなかったのでそのままデータとして使いました。それ以外ではアクセサリ流行は発生しませんでした。
2 調査結果
- 当店における来店回数は距離3で他より来店回数の減少が見られました。
- 数値データを基にt検定を行ったところ、距離5と距離4の間では有意差があると判定は出来なかった。
- 距離5と距離3の間、および距離4と距離3の間で有意水準1%の有意差があると判定された。
補足しますと、p値というのは「有意差がないと仮定したら今回の数値データが得られる確率」とザックリ考えてください。
p値両側0.00039というのは、距離4と距離3で有意差がないなら今回のデータが得られる確率は0.039%みたいな感じ。逆を返せば、その確率が1%以下であればほぼ起こり得ない事象なので有意差はあると判定できる、という検定です。一般的な統計では5%水準か、厳しめで1%水準が活用されます。これより数字が大きい場合は「差のように見えるけど偶然」の範疇を出ないと判断されます。
(専門の統計学は勉強してないなので細かい間違いは許して('ω'))
3 補足データ
補足データとして、競合先のA店のレシピの売上の変化も調べてみました。
過去のデータ住民売り考察日記⑨から、競合時は特に強いレシピで影響が見えることが大体分かっています。24時間置きに距離5→距離4→距離3調査を2回転したので、2回分載せます。
レシピAで顕著ですが、当店が距離3に入ってから売上が増えていることが分かると思います。当店は来店回数が減少していたため、A店の強いレシピが競合により当店の来店を吸い取ったと考えられます。
4 まとめ
今回の再調査結果より、他店との競合が発生する距離は3マスである可能性が高いことが再確認できたため、やはり住民売り考察日記㉜で見られた価格による来店頻度の増加は起こる事象であると考えています。つまり、「安い商品を置くことで客寄せする」には効果がある、と言えるかも知れせん。
今後も当方の調査では、競合範囲をチェビシェフ距離3を前提として行っていこうと思います。(しばらくお休みする予定ですが。)
それでは今回はここまで。ではまた('ω')ノ
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