時代の変化や流行に流されず、一貫してクオリティを提供する時計ブランドには、創業から1世紀を超える存在も少なくない。とりわけ機械式時計に対するこだわりの強いブランドは、ユーザーが求める厳しい基準を満たして信頼や安心を獲得してきたからこそ、現在の地位を確立しているのだ。本連載では、1世紀以上の歴史を持つ10の名門をピックアップ。第3回は【タグ・ホイヤー(TAG HEUER)】。世界初の自動巻きクロノグラフであり、同時に世界初の角型防水時計でもあった「モナコ」に焦点を合てて解説する。
1969年にホイヤー社が共同開発した世界初の自動巻きクロノグラフ ムーブメント「クロノマチック」(キャリバー11)を最初に搭載した市販品のひとつが、このとき新規開発されたホイヤー モナコである。しかも、スクエアやトノー型は技術的に防水性を持たせるのが難しかった当時、世界初の角型防水時計でもあった。美しいブルー文字盤と左リューズが特徴的な力強いスクエアケースは、特にアーティストの間で評判となり、1971年公開の映画『栄光のル・マン』で主演のスティーブ・マックイーンが着用すると、人気はさらに高まった。
タグ・ホイヤー カレラと同じレーシングウオッチながら、基本デザインを変えない独自の道を進んだタグ・ホイヤー モナコ。55周年にあたった2024年、アバンギャルドなニューモデル(Ref.CBL2188.FT6261)が誕生した。伝説的な逸話とヘリテージをオマージュしつつ、未来に敬意を表した注目作となっている。
クロノマチックは当然、タグ・ホイヤーにとっても最初の自動巻きクロノグラフ ムーブメントだった。それから半世紀、現在の基軸となる自動巻きクロノグラフ ムーブメントが、2023年にキャリバー ホイヤー02を改め新登場したキャリバーTH20-00である。自動巻き上げ機構が、従来の片方向巻き上げ式から両方向巻き上げ式になったのが最大の特徴で、これによってローターの空転音が消え、さらには新しい輪列とベアリングの採用でノイズを抑え、より品質を底上げできたという。
「スポーツウオッチが中心のブランドだけあって、元々の設計そのものが耐久性重視です」
今回、TH20-00を分解しながら解説してくれたタグ・ホイヤー カスタマーサービス最高責任者の林 繁さん曰く、TH20-00は各パーツは丈夫に作られ、クロノグラフ機構は板バネの使用が多いとのこと。垂直クラッチに作用して動力を伝えたり切り離したりするレバーは、コラムホイールに直接つながっており、これも大きく頑丈だ。「最近はメンテナンスしやすい、いわば技術者に優しいムーブメントが増えていますが、TH20-00はあくまでもユーザーに優しいムーブメント。タフで、トルクがしっかりあって、約80時間のパワーリザーブは普段の使い勝手もいいはずです」キャリバー名の変更は、コード化による新しいネーミング方法に従っているようだ。これにより、ホイヤー02 ファミリーが「TH20」で始まるコードで簡単に識別できるようになった。それに続く2桁の数字が、ファミリー内のバリエーションを示しており、たとえばTH20-00はホイヤー02ファミリーのデイト付きの3カウンタークロノグラフムーブメント、TH20-09ならトゥールビヨン ムーブメント、といった具合だ。いずれにせよ、今後すべてのタグ・ホイヤーのムーブメントは、TH20-00の高品質と耐久性の基準を満たす必要があるのだ。
世界ルイヴィトン スーパーコピー最高峰レースのひとつ、F1モナコGPが開催される地中海をイメージしたダークブルーに、レースカーの火花を想起させるイエローを配色。軽量なグレード2チタンにブラックDLCコーティングを施した角型ケースに、大胆なオープンワークダイアルでモダンにアップデートした。
関連リンク:https://www.rasupakopi.com/vuitton_z9.html
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