ハロー、歯車木工店#29915です。
4月にやった、流行実装前の調査結果を今更まとめに来ました。気力が無かったんです🙄
今回は「棚ID仮説」について、自分用のメモのような感じで残そうと思います。
未検証の、想像に近いものとなります。興味があればどうぞ。
~目次~
1 棚ID仮説とは
2 棚順調査
3 同一商品時を同価格で新規に置いた時の売れ方からの棚ID考察
1 棚ID仮説とは
巷では「棚の上の商品ほど売れる」「棚に長く置いてあると知名度が上がって売れる」と言った話がたまに聞かれます。まさか商品ごとに棚に置いている時間を計測している訳でもないし知名度とかの話には懐疑的だったのですが、一つあり得る可能性として考えたのが「棚ID仮説」です。
棚ID仮説とは、APIで確認できる "sale_serial": 販売通し番号(number),が、住民売りに影響力を持っているという仮説です。
これは、棚に商品を新しくセットした時に新しく取得される通し番号であり、完全に棚を取り下げると削除されます。2021/6/19これを書いている今現在、最も古い番号は3,234,688、最も新しい番号が11,485,705です。ゲーム開始以降、ずっと棚ごとに通し番号を振り続けています。(普通にゲームで遊んでいるだけだと認知できませんが、APIは公開されているので誰でも確認できます)
棚に長く置き続けている商品、棚の上の方にある古い商品は、この通し番号の順位が上に繰り上がり続けるため、この序列が上記の現象を引き起こしているのではないかと考えました。
そこで、棚の序列を変えることで売上に影響が見られるかを検証してみました。
2 棚順調査
調査地はこの↓画像の位置で道を消した状態になります。自分の検証による販売競合範囲と考えられる3マス周辺に他店舗がない状態にしました。
- 第1調査期と第2調査期で、3,000Gの商品を順番を変えて販売し、お客様の声から住民が商品を選択する確率を調査した。
- 第1期は4月21日8時~4月23日7時までの48時間、第2期は若干期間が短いですが4月23日7時~4月24日の41時間。
- 順番を入れ替える際は完全に棚を下ろし、棚IDが先頭から新規に取得されるようにした。
第1調査期棚順 | |||||||
第2調査期棚順 | |||||||
この状態で第1期と第2期の商品選択確率を比較した結果は以下のとおり
選択確率 | |||||||
第1期 | 9.4% | 15.2% | 13.0% | 11.4% | 7.1% | 18.5% | 25.4% |
第2期 | 12.6% | 12.6% | 9.4% | 11.7% | 6.3% | 17.5% | 30.0% |
差 | 3.1% | -2.6% | -3.6% | 0.2% | -0.8% | -1.0% | 4.7% |
時間あたり平均選択回数 | |||||||
第1期(データ数48) | 1.6 | 1.8 | 2.1 | 1.7 | 1.6 | 2.2 | 2.8 |
第2期(データ数41) | 1.9 | 1.9 | 1.8 | 2.0 | 1.6 | 2.3 | 3.5 |
p値両側 | 0.21 | 0.76 | 0.25 | 0.22 | 0.79 | 0.87 | 0.02 |
有意差 | 〇 | ||||||
<考察>
- ミスリルの杖は選択回数が増えたが、それ以外の品目では棚順を変えても前の商品ほど売れるようになる、後ろの商品ほど売れなくなる、と言った明確な傾向は得られなかった。
- バラバラの商品を並べた場合の棚順は売上を明確に変える程の影響はなさそうに思われた。
3 同一商品時を同価格で新規に置いた時の売れ方からの棚ID考察
上記の、バラバラの商品を置いた時では棚ID順による売れ行きの変化に一定の傾向は見られなかった。
しかしながら、棚に同一商品を全て新規に同価格で並べた時は、先頭から売れやすい傾向がかなり強く見られることは多々報告されている。自分の検証でもデータは未記録だがを使った調査でその傾向が見られた他、セクレタリ記事のさいく予想でも報告されており、
耐火煉瓦(#65122)氏から下記のデータも頂いた。
6棚置き25.3h/5000G置き/販売個数/先頭から70,21,19,9,10,5
6棚置き24h/5,000G置き/販売個数/先頭から58,18,22,8,8,3
(例)同商品同価格で同時に並べた時の売れ行きの例。なお、住民が2個以上複数買い可能な価格で棚置きした場合は、複数買いが内部価値に寄らず個数を決定することから必ずしも棚順が上程売れている見た目にはならないことに留意。
この、「同一商品を新規で同一価格で置いた際に棚順での売れやすさが表れやすい」現象について、「同一の価値の商品が同価格で置かれた場合においては、競合範囲内における順位付けを行う最終手段として棚IDが使われているのではないか?」と考えた。
耐火煉瓦氏の第三の関心?!隠された住民の好みを暴け!の研究より、特化住民は商品の序列に強く反応する可能性が示唆されている。
この序列をつける際に、同一商品同一価格では差をつけることができないため、絶対差をつけるために棚ID順で序列をつけたことで、先頭から売れやすい傾向が顕著に見えるのでは、という仮説。この考察は、ゲーム開発者のmuu氏が、ランキングイベント等において同率では最終的に店IDで序列を決定する事から、商品でも同じ形式を取っているのではというメタ読みでもある🙄
なお、耐火煉瓦氏の研究では棚IDよりも、1G下げた方が住民が集中する影響が大きいとの情報から、あくまで基本は内部価値と値付けにより順位が決まり、同率の場合のみ棚ID順による順位付けが適用されるのではないかと推測した。内部価値と値付けによって選択確率が決まったところに、棚IDによる同率商品の序列付けが行われ、さらに序列による特化住民のボーナスが付されるイメージだろうか?
住民売りの謎は尽きないが、棚IDの存在についても今後注目していきたいところである。
なお、2021/5/7の「流行」機能の実装により、ランダムかつ高頻度で流行が発生するようになったため、長期的なデータ取りを必要とする住民売りの研究は困難さを増している。
それでも、分かる訳ないから無駄と切り捨てず、少しでも糸口を探っていきたいところ🙄
今回はここまで。
情報を提供くださった耐火煉瓦氏にこの場を借りてお礼申し上げます。
それでは('ω')ノ
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