正直、理由があってSO2を離れている訳ではなかった。きっかけを思い出す事すら難しい。
ただ、なんとなく、疲れてしまっていたのかもしれない。
SO2に触れていた時間よりも休止期間のほうが(5/27現在では)上回っている始末であるから、以前のプレイスタイルは曖昧だ。
過去のツイートを読み返すと、何言ってんだコイツ、と呆れかえる様な文章が次々目に飛び込んでくる。半年前の私とは相容れない部分があるようだ。とはいえ、勘を取り戻した途端に元通りになる可能性は否めない。
レシピを筆頭に様々な要素が散りばめられていったSO2であるが、根本は変わっていないようで安心した。販売・作業・仕入れその他に至るまで、身体が覚えているままに大方スムーズに操作出来ている。分からない事がないではないが、支障と呼ぶ程じゃない。
かつての仲間がどのような成長を遂げたのか、如何に資産を築いたか、僅かでも確かめる為に”お得意様”へと手を伸ばした。それらを視て得る物こそあれど喪失感に沈む事になろうとは、考えていなかったのだ。考えが足りなかったのだ。
そうだ。 半年。
極論、ゲーム内通貨は優待券の売買で望むだけ手に入れられる。経験値はスピポで解決出来るし、知識や知恵はゲームに触れるなり先人に頼るなり、セクレタリを眺めるという手もある。イベントを共に楽しめなかったという後悔はあったとしても、それは気持ちを切り替えるだけで済む。厳密に何かを失った訳じゃない。
Twitterで想いを吐き出すまでの間、口が開いたまま硬直していた。頭を抱えた。
それはいつぶりか知れない、大きな喪失感だった。
別れの言葉を聞けなかった。別れの言葉を言えなかった。離れた後の事は何も知らないし、知りようもない。聞き込みも野暮…だろう。
ああ。
これも一つの代償として受け止めよう。それに……たかが、ゲームだ。
「真夏さんお久しぶりです お店閉店しないかヒヤヒヤしてました」
「!」
私は、その言葉でハッとした。一歩踏み違えば、自分だってあちら側に回っていたかもしれないじゃないか。
データとはいえ、苦楽を共にした証が消えてしまったら…二度とSO2をやろうなどと思わなかっただろう。後暗さを抱えながら、別れも告げず去ってゆく…。
たかが、ゲーム。されど、ゲーム。
ゲームだから?何が悪い訳じゃない。大切なモノなんて人それぞれだ。他人にとって重要でなくとも、己にとって重要であるならば、それでいい。
それでいいのだ。
『休んだっていい。いつでも戻って来いよ!』
――ひとりごとが大袈裟な男
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