「将来にむかって歩くことは、ぼくにはできません。将来にむかってつまずくこと、これはできます。いちばんうまくできるのは、倒れたままでいることです。(ラブレターの一節)」Byフランツ・カフカ
まさに、恥の多い生涯でした。最初に2度の入試では不合格で絶望します。何とかして、第一志望の大学に編入試験で移籍しました。そこで法人税を勉強し人生の黄金期だと思ったら、就職活動で内定先には過労死ラインで潰されました。どこかに勤めても3年もたずに適応障害で退職する。そんな中、セカンドオピニオンで27歳の時にASD(自閉スペクトラム障害/昔のアスペルガー症候群を包摂)が判明し、楽になりつつ、再び人生に絶望しました。そんな恥さらしのまま、30歳まで生きてきました。でも、このSO2では違います。私には居場所がありました。
SO2を再開したのは、最後に勤めていた会社を適応障害で辞めた翌日でした。中間管理職として、小さなチームのチームリーダーとして、フルタイムで勤務していました。小さな会社でしたが、役員の上司に目をかけられ、辛くても頑張れました。そこで骨を埋めるつもりでしたが、同僚の退職による責任と業務の圧迫に耐えられませんでした。そんな中で、SO2を鬱の最中再開することになります。
隠遁者という名前をつけたのは、私のようなダメ人間でもSO2の隅っこに居場所が欲しかったからです。最初の30から50日間くらいかな、とにかく最初は全くしゃべりませんでした。そして記事を書き始めたときも、ここまで受け入れられ、毎月1000Viewを稼ぐとは全く思っていませんでした。少しずつ井戸端でポツリポツリと話すようになってから、私の中でSO2は大きな存在になっていき、最終的には全ての街板にて顔を出し、様々な他街でもお話しさせて頂きました。
文章は実は10年間ちょっと書評を某サイトで書いていたんですね。1000冊を超える書評を、高校時代から社会人の途中まで書いていました。最終的に、5万ほどナイスといういいねみたいなものを頂きました。でも、そこでも100いいね毎に御礼を言っていたら「あいつはナイス乞食だから、お礼を書いて愛想良くしてるだけだ」みたいなことを裏掲示板に書かれ、それから少しして閉鎖しました。
私はSO2でも見捨てられることを恐れていました。総記事のViewが1万を超えた辺りからはt毎日内心では恐れていました。最後に計算したら13,500ちょっとViewがありました。毎月のご支援の金額が増えていき、月間Viewの伸びが少しずつ大きくなってから、更に戦くようになりました。「きっと私はペテン師で、善良な皆さんを騙しているピエロみたいなもので、記事が飽きられるのも時間の問題だ」と考えるようになってきました。私が優秀かどうかは別として、これをインポスター症候群というそうです。そして、遂に本日恐怖が火を噴きました。
ここまで書いてきて、読んだ方々は大なり小なりげんなりなさるとと思います。でも、私は皆さんのことが本当に大好きで、とても信頼していて、どの記事にも嘘を書かなかったと断言できます。ここまでのこの記事を入れた30本の記事の内容は全て事実です。本当にSO2を愛していましたし、SO2シリーズも縛りによる自作師RPも楽しかったです。でも、もう私は疲れてしまいました。
ここまで1年ちょっと、503日間で200種類を超えるアイテムに着手できたのは楽しい時間でした。何十人、いや百数十人の業者さんと濃度や頻度の差こそあれど、お話しできたのは本当に楽しかったのです。「レシピ無しで、近所の地図だけで、ここまで来れたんです。どうですか?良い景色でしょう?」と皆さんに記事を通じてお伝えできたのは、とても嬉しく貴重な時間でした。
ご支援も最初は本当に嬉しかった。誰かが私に善意でアイテムや資産を分けてくれる。そんな価値ある記事を書けたんだと思いました。でも、だんだん怖くなりました。サンフラワーで1545万Gのご支援を頂いたときに、私の中で何かが壊れました。嬉しいと言うよりも何か大切な物を失ってしまったのです。勿論、投げ銭をして下さった方々は私と近しい方々でしたし、お話は楽しい時間でした。
でも、本当はわがままを言えば、本当にわがままですが、もっと感想を欲しかったのです。このフレーズが良かったとか、これは〇〇のオマージュですよねとか、ここに共感できるとか、ここが気にくわないとか、そんなお言葉が欲しかったのです。本当にどうしようもないやつで、辞める直前にも愚痴を書いています。
きっと、これから先面白い記事を書けないと思いました。数ヶ月陰で悩みましたが、評価されている愛大に引退することを決めました。私のこの記事を読んで私を嫌いになる方も居るかもしれません。もう二度と顔を見たくないという方もいるかもしれません。投げ銭しただけ損したと思う方もいるかもしれません。
最後の最後まで醜かった私は少し休もうと思います。SO2にこの名前で戻ってくるかもしれませんし、別の名前かもしれませんし、もう戻らないかもしれません。本当にわかりません。でも、みなさんのことを大切に思ってきたこともまた事実なのです。最後にレシピの引き継ぎと閉店セールを行ったのはその為です。
しばらく色々と休もうと思います。このアカウントは残しますが、セーフティアドレスで登録しているので、最後の記事になるでしょう。このあと店舗も閉鎖します。
最期になりましたが、私の大好きな皆さんへ感謝を込めて、次の言葉を贈らせて下さい。また、お会いするかわかりませんが、お元気で。ご自愛くださいね。隠遁者
夜空に向かって手を伸ばそう。
希望という名の星々にはなかなか手が届かない。
でも、手を伸ばし続けている限り、絶望という名の汚泥もまた掴まない。(作者不詳)
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