はじめに
ゲーム開始から300日あまりが経過し、各街の人口に大きな差がつきつつある。そこで、改めてTIPSに記載されたゲームのルールを確認するとともに、大都市の年齢層別人口とアイテムカテゴリー別販売額をまとめて考察した結果、若干の知見を得たのでお知らせする。
とても長いお話なので、結論だけ言うと
「ルビー街では人口と比較して剣、鎧、盾、地図の市場規模が非常に小さい」
ことが考えられました。
住民の人口増減に関連するTIPSの確認
公式から示されているTIPSのうち、人口増減に関連するものを抜粋した。
- 1)街に売り物が少ないと お客さんはヨソに引っ越しちゃうかも
- 2)お店の売り物が高いと お客さんはそのうち引っ越しちゃうかも
- 3)小さい子が多い町は未来が明るくていいよね
- 4)どんな人が住み着いてくれるかは お店の品揃え にかかってるよ
- 5)人口が多い町の方がお金持ちのお客さんが多いよ
3)について、不確定要素が多いので今回あまり触れないこととする。また、触れなくても十分考察は可能と考えた。5)についてはクロウ氏、のんびりかあちゃん氏らが街での住民販売額が人口に影響を与え、それが更に住民の財布を潤していること明らかにしている。今回は残りの1)2)4)について考察していく。
まずは、最も理想的な人口増加が得られているエメラルド街の分析を実施した
エメラルド街の年齢階層別人口
エメラルド街の人口を年齢層で分け、若年層順に積み上げて表示したところ、幼児が一番多く、年齢層が高くなるにつれて人口は減少していることが分かる。この特徴は、程度の差はあれどほぼ全ての街で共通の特徴である。ほぼ全ての商品カテゴリで多額の売上があるエメラルドでは、TIPS1)2)による住民の引っ越しが起こらないと仮定すると、Mutoys島の住民の平均余命はかなり均一であるのだろう。男女間でわずかだが人口差が生じていることに興味が持たれた。
ルビー街の年齢階層別人口
我らがルビー街の年齢階層別人口をエメラルド街と比較したところ、青年期以降の男女比率の差が開いていることが分かった。女性の年齢層別減少率はエメラルドとほぼ同じであり、男性の年齢層別減少率が高くなっていた。この男性の人口減少率をエメラルドと比較すると、青年と壮年の人口減少率が2%程エメラルドより高くなっていた。この2%に約300日間で5万人もの人口差が生じた原因があるものと推察された。
両街アイテムカテゴリー別売上額
「どんな人が住み着いてくれるかはお店の品揃えにかかってるよ」というTIPS4)から、アイテムカテゴリー1位~3位までの金額を加算した金額をカテゴリ―別市場規模として推察したところ、各アイテムカテゴリーによる経済規模は、予想よりかなり大きな差が生じていた(エクセルデータ持ってないので簡易法ですが、おおまかな状況を短時間で把握することは出来ます)。人口が違うので市場規模に差があるのは当然であるが、薬カテゴリを除き、エメラルドはルビーよりも経済規模が大きかった。特に本、剣、鎧、杖、アクセサリ、道具、食品での差が大きかった。
興味深い点としては、両街でアクセサリや杖の市場がいくら大きくても、関連する幼児期や児童期の男女人口は市場規模程の差が生じていない。ルビーの幼児では男1:女3程の市場規模の差がありながら、実際の人口はほぼ1:1だった。つまり、「どんなに売り物が多くてもお客さんの増加には上限があるか、指数関数的な増え方です。」と考えていいだろう。
両街対人口比アイテムカテゴリー別売上額
各街のアイテムカテゴリー別売上額を比較するため、売上額を各街人口で割り、対人口比で比較したところ、いくつかの特徴が見てとれた。一つは杖、アクセサリ、食品カテゴリーが非常に大きいこと。これは、オリハルコンの杖、ランプ、魂の水の存在が非常に大きく関与していることは、街の市場を見れば明らかだ。そして、剣、盾、鎧(ルビーのみ)、地図カテゴリーが非常に小さかった。特に、盾と地図の市場の小ささは顕著だった。
剣、盾、鎧はおぼっちゃん、しょうねん、おにいさん、おじさん、おじいさんが興味のある商品であると公式で示している。特にルビーの青年期で人口減少が顕著になっているのは、市場規模がとても小さい剣と盾が重なった結果であるものと推察された。
では、同じく市場規模の小さい地図カテゴリーは影響しないのかも考えたが、地図で対になっているのはしょうじょのアクセサリーとおばさんの道具である。アクセサリーと道具はランプとオリハルコン一式の住民売りによってある程度稼げていたので、男性程の影響が出ないのかもしれない。
トピックス
年齢層別住民人口は、強く興味を持つ商品カテゴリの販売額にしか影響を受けないのか?乱暴すぎるのでは?商品カテゴリー別に販売価格が人口に反映される際に補正を受ける可能性があるのでは?と思う方も多いと思うが、このことについて結論を出すことは出来ないし、今回は結論を出さずとも良いと思う。どの年齢層と性別であっても、興味を持たない商品カテゴリから購入することはあるため、それらの商品販売価格が人口増加に影響している可能性はある。しかし、興味のない商品購入の影響があるにしろ無いにしろ、今回の調査では、
「ルビー街では人口に対して剣、鎧、盾、地図の市場規模が非常に小さいこと」
そして
「エメラルドと比較してルビーでの青年、壮年における人口増加が鈍化していること」
は事実であり、その事実こそが重要です。
盾市場の現状と酪農家の私が出来ること
現在、盾での有力アイテムはアダマンチウムの盾や報復の盾であるが、ある日のルビー街の販売実績レポートでは棚に並んだ報復の盾の約半数を業者が購入していた。これでは住民が盾を購入することが出来ず、住民販売価格にはならない。酪農家の範疇で剣や盾、鎧、地図に介入する策を練るしか方法は無いように思えた。幸い、人口比で見ればルビーの食品市場規模は大きいので、食品販売領域を他に回す余地は十分にあるだろう。
今後の見通し
ルビーの長所、短所を正しく把握して、街の発展に貢献してみたいと考えて本考察を始めたが、短所は少し明らかになったかとおもう。それらの短所を補うように剣、盾、鎧、地図の市場規模を拡大することで、ルビー街の人口増加が改善する可能性が示唆された。特に、市場規模が小さいカテゴリーはエメラルドでも市場規模が小さいため、見た目程の差はそこまでないかもしれない。
また、今回使用した対人口比アイテムカテゴリー別市場規模の推定は街の状況を把握するのに役立つと思われたため、定期的な調査を実施して適正な販売割合を目指していくと、人口増加の亢進、あるいは人口減少の抑制をすることが可能となるだろう。
なお、人口増加の影響にはなんらかの上限が設定されているようなので、人口増加量は現在のエメラルドに近づけることが出来るかもしれないが、一度ついてしまった差は埋められないかもしれない。しかし、エメラルドと同じ成長率にまで持っていき、1年、2年経過すれば、5万人の差は現在ほど大きく感じないだろう。しかし、この差を埋めないまま時間が経過すれば、とてつもない人口差が生じるだろう。それもまたロールプレイの一環と思えば悪くはないかもしれないが、好みは分かれるかもしれない。
トピックス2
人口に対して市場規模が小さいカテゴリーが複数あった場合、どれを優先させるとよいだろうか。
優先させるべきポイントはいくつかある。
1つ目は特定の年齢層に興味高い2カテゴリのうち両方の市場規模が小さいカテゴリだ。少しでも販売規模が上がればすぐに結果に結び付く可能性が高い。
2つ目は、若年層が興味を持つカテゴリだ。
エメラルドでの人口最大派閥はおぼっちゃんおじょうちゃんの幼児層だ。これだけで優先させる理由にはなるだろう。
余談
このような調査は、一度は誰かがやってみて、分かっているけど黙っておく物だと思う。作業感が増すとゲームが面白くなくなるかもしれない。私の考察が飛躍している部分もあると思う。記載していないデータもある。それでもなお、ルビーの酪農家がSO2というゲームを楽しみ、ルビー街の実情と向き合った一つの結果と受け止めて頂ければ嬉しいです。長々とお付き合い頂きありがとうございました。
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