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住民売り考察日記62 2022年6月20日アプデによる住民売りへの影響

ハロー、歯車木工店#29915です。

 2022年6月20日アプデ、最初は影響小さいのではと思いましたが、最後の1~2日間で一気に影響が出て、一部のアイテムが以前のように売れない状況・一方でそれまで売れなかったものが売れる状況となっています。

 今回は、その変化について、おおまかな動きをまとめました。参考として頂ければ幸いです。

~~忙しい人のための内容まとめ~~
・複数買い上限値が20→50個に向上したことで、低価格帯で販売が伸びている
・カテゴリ別の売上や、特定カテゴリに来店する住民構成割合には大きな変化なし
・住民の商品選択ルールに置いて、アプデ前よりも色んな商品(競合上弱い商品も)も選ぶように変更が入った。特に、第1関心住民の動きの変化が大きい。
・結果として【競合というシステム自体の弱体化】となり、他店から来店を奪われることも、奪うことも、しにくくなったと考えられる。
・そのため、競合に勝つために内部価値を高めることの意味が薄くなり、どちらかと言えば原価を抑えることの重要性の方が上がると思われる

【目次】
1 変化の内容
2 全体的な販売傾向の変化
3 住民の商品選択における変化
4 考察・私見

1 変化の内容

 まず確実に一つ言えることは、複数買いの上限個数が50個までに引き上げられたことです。100Gでアイテム売っていれば誰でもすぐに確かめられるのでやってみてください。(オパール除く)
 例えば、住民の財布額が10,000Gあっても、100Gの物を売る時、これまでは複数買いが20個までの制限があったため、最大でも2,000Gまでしか一度に買ってもらえませんでした。これが5,000Gまで買われるようになり、また、多い個数で購入される確率が上がります。

 もう一つは、一部のアイテムの売れ行きが下がった関係の変更ですが、これについては内部価値を調べる手法が失われた今、はっきりとしたことは言えません。ただ、確実に1つ関係していると考えられることを目次3に述べておきます。

2 全体的な販売傾向の変化

 ここからは、変更開始前日の6/19と、変化完了後の7/5の島全体での販売状況を比較したものです。

全体の総購入額・購入回数・個数・平均単価

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○ 島全体の総売上額に大きな変化がない一方、総購入個数の向上が見られる
○ 複数買い個数上限値の増加が影響として考えられる

売上に占める、アイテムの価格帯別割合

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○ 5,000以上の価格帯の商品が全体の売上に占める割合が減少した
○ 0~5,000G未満の商品が全体の売上に占める割合が増加した。
○ 複数買い上限値の増加により、低価格帯の販売が好調になったことが理由の1つとして考えられる

アップデート前に売上総額上位10位以内だった商品の動向

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○ アップデート前は島全体の売上の18.3%を占めていた上位10商品は、アプデ後に平均単価を下げているにも関わらず、購入回数および総売上額の大幅な減少が見られた

アップデート前後それぞれの売上総額上位10位以内の商品の動向

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○ アップデート前と比べ、アップデート後の上位10位商品は、全体に占める売上割合が低く、平均単価も低めとなっている。

カテゴリ別の動向

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○ カテゴリ別の動きでは、食物がアプデ前よりもわずかに割合を伸ばしている。
○ しかしながら、2020年2月15日アプデのナーフ前は売上の58%を食物が占め、ナーフにより20%下げられたことを踏まえると、大きな変化ではないと思われる。
○ 単価が低いものが多い食物は複数買い上限値向上の恩恵を受けやすいこと、また、売上上位を占めていた商品に食物以外のアイテムが多く、それらが売れにくくなったことで食物の割合が相対的に増えたのではないか。

3 住民の商品選択における変化

 ここから、個人で住民の商品選択の変化を調査した中身となります。
 まず、アップデート前後で、以下の条件で商品を売り、住民が何を選択したのか集計しました。

 環境条件

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・半径3マスに他店が存在しない無競合状態とする。
・アプデ前は2022/6/17 13:35~6/20 12:13、アプデ後は2022/7/4 17:56~7/8 19:10まで断続的に取ったデータ。
・関係する流行発生時のデータは除外する。
・公式剣8つ+レシピ剣(天叢剣)1つ。全ての棚置きは7,000Gに統一する。
※ 内部価値は、アプデ前のRIV調査により画像の左上からの順番で高い(ミスリルの剣とボーンブレイドは逆の可能性あり)。レシピは8段目レシピ。
・レシピのみ業種が異なるが、これまでの調査から業種は販売への有意な影響が見られないため省略。

 購入判定における住民の内訳

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○ 住民来店構成には少し差があるものの、第1関心住民の「おにいさん」第2関心住民の「おぼっちゃん」第3関心住民の「おばさん」「しょうねん」「おじさん」「おじょうちゃん」で購入が多く、第4関心住民の「おじいさん」「おばあさん」「おねえさん」「しょうじょ」でほとんど購入が見られない傾向は、アプデ前と大きく変わらない。

 全住民合計の商品選択の変化

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○ 住民が選択する商品は、アプデ前は最も(内部価値/値付け)が高いレシピ品が50%近く選択されていたが、アプデ後は大幅に減少し、(内部価値/値付け)がより低い商品で選択が増加した
○ 結果として、アプデ後は商品間での選択回数の差があまりなくなった。

 第1関心住民の商品選択の変化(おにいさん)

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○ 今回のアプデで恐らく最も変化が大きい部分。特定環境下で最も(内部価値/値付け)が高い1商品しか選択しなかった第1関心住民が、全ての商品を選択するようになった。
○ 一応、(内部価値/値付け)が高いものほど買うようにはなっているが、強い商品が第1関心住民を集めにくくなったと考えられる。

※ アプデ前は特定条件下で第1関心住民が一番(内部価値/値付け)の商品しか選ばないこと、公式品・レシピ品によらず、(内部価値/値付け)の高いものを住民が選択する傾向があることは耐火煉瓦氏の調査結果第三の関心?!隠された住民の好みを暴け!により判明しています。

 第2関心住民の商品選択の変化(おぼっちゃん)

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○ 第2関心住民においても、最も(内部価値/値付け)が高い商品を選択する頻度は下がり、全ての商品間で選択割合の差が小さいものとなっている

 第3関心住民の商品選択の変化(おばさん)

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○ 第3関心住民において、アプデ後は選択割合の差が非常に少なくなっている

 第3関心住民の商品選択の変化(しょうねん)

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○ 第3関心住民において、アプデ後は選択割合の差が非常に少なくなっている

 第3関心住民の商品選択の変化(おじさん)

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○ 差はほぼなくなっている

 第3関心住民の商品選択の変化(おじょうちゃん)

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○ 元々選択割合に差がなく、その傾向のままあまり変化なし

 以上、商品に関心がある住民の商品選択が分散するような変更が入った結果、全体としても(内部価値/値付け)が高い特定の商品への選択の偏りが減ったと考えられる。
 これにより、高い内部価値を武器に、競合により他店から住民の商品選択を吸収することで売上を伸ばしていた商品は、その威力を発揮しにくくなり、特に今回のアプデの影響を受け、売り上げ減少に繋がったと考えられる

4 考察・私見

 商人のしのぎ合いを売りとする商売ゲームのsoldout2において、「競合というシステムの弱体化」という方向をMU氏が取ったことは結構驚きでありました。
 正直、自分がここまで調査していた理由の一つに、運営はこの「機会は平等だが結果は不平等」「自由な選択にはメリットとデメリットの両方が伴う」のゲームコンセプトを変えない、という前提がありました。2020年2月15日アプデで強い商品のナーフはありましたが、「競合」という誰かが勝って、誰かが負けるシステム自体は変えないだろうと。
 故に、内部価値は低いけど自分の売りたいものはどうやったら売りやすくなるか、逆に、システムを利用して売上を伸ばしたい人はどうしたら良いか、お互いやシステムの中でやりたいことをやれるような方法を周知して広げたいと思っていました。変にシステムをブラックボックス化しているから、どう対処したら良いのか分からない人が多くて、ただ自分に合うように環境(システム)の方を変えさせようと運営に不毛な要望を送るだけになると。
 しかしながら、運営としてはプレイヤーがそういう世界を望むのであれば、変えるんだなってことが分かりました。まだ影響力は残っていますが、そのうち、競合というシステムも流行のように空気になっていくかも知れません。
 さて、今回のアプデに関して、自分としては「住民選択ルールの変更」「複数買い上限値の増加」の2つの変更のみで、内部価値計算変更はないとの仮説を立てています。理由は以下のとおり。
○ レシピ等の内部価値の計算式を変更したとしても、【競合】のシステムにより一番「価値/値付け」が高い商品ばかりが選択される状況が変わらなければ、次点で強いレシピまたは公式品が売れるだけで、何も状況が変わらない。
(実際に、2020年2月15日アプデでレシピの内部価値の計算式を弱体化させても、次点で強いミミ技レシピが流行り、そして今回のアプデ前の状況となりました。)
○ たとえレシピを大幅に弱体化させ、公式品ばかりが売れるようにしたとしても、レシピの方が好きな人から「公式品を弱体化させろ、オリジナル商品を楽しく売れやすくしろ」という逆の要望が出てくるので、延々に終わらない。レシピ・公式品問わず、特定の商品が大幅に有利な状況が続くこと自体が問題。

 その解決のためには、内部価値よりも、住民が引っ張られる「競合(商品選択のルール)」を弱体化変更するしかなかった思っています。そして、それを行うならば内部価値の修正は意味を持たないと考えています。今後たとえどんな内部価値を上げる方法が見つかったとしても、選択ルールの変更をしてしまえば、内部価値に関わらず、売れ行きを平等に近づけさせたまま環境を固定できるから。(なお自分の仮説は外れることの方が多いです。誰か確かめてください)

 と、いう訳で我々の商売環境はより平等に近づき、レシピ商品開発で流行りレシピを作り、住民売りやレシピ卸で大きく稼ぐ、というようなRPは残念ながらしにくくなりました。皆さんはこれからどういう商売をしますか?

 今日はこの辺で。バイバイ('ω')ノ

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